墓穴掘っても掘り抜けて、突き抜けたならかずきの勝ち
2019.1.23 朝、
Twitterを開いてぶっとんだ。
ちょうどこの間Amazonプライムでダーリンインザフランキスを見てた時、弟と話題にしていたアニメ映画のニュースが飛び込んできた。
キルラキルで話題になったTRIGGER×中島かずきの新作の話だ。
プロメア
TRIGGER制作「プロメア」5月公開決定!松山ケンイチ、早乙女太一ら出演(動画あり / コメントあり) - コミックナタリー
この三名の名前を何度も読み直した。
自分の目がついにイカレたのかとおもった。
ようやくこれが現実だと受け止められた時、期待値が爆上がりした。
多分ほかのどんな声優がキャスティングされててもここまで上がらないと思う。
先に言っておきたいのが、私は生粋の声優オタクであり、アニメ劇場版で俳優が使われる度に舌打ちをしてきたタイプの人間だということだ。
な、の、に
なぜ、こんなに一人期待値爆上げ大会を繰り広げたのかと言うと……
本気だから。
いや、何言ってんだ?
本気なら声優出せよ。
わかる。私も前から思ってた。
なんでわざわざアニメに俳優起用するの?
でも、今回だけはちょっとばかし事情が違う。
そもそもなぜ声優が本業でない俳優さんが使われるのが嫌なのか、考えて欲しい。
上手くない人間が宣伝のために、話題作りのために、本業の人を差し置いて使われるのが気にくわない。
今回も、ネット上で
「一般向けにする為に俳優起用するのか~」
的な意見が至る所に転がってるのを見た。
Twitterで、
プロメア
って検索すると
プロメア 俳優
って出てくるくらい。
だが、ここで声を大にしていいたい。
これは宣伝じゃない!!
脚本家の本気の趣味だ!!!
と。
個人的には
そもそもが有名アニメでもない、それこそアニメ見る人じゃないとなかなか見ないオリジナル劇場版アニメに、松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人を宣伝として配役して一体何人の今まで1ミリも興味を持たなかった人を動員できるか?って大した人数じゃないと思う。
ワンピースとかなら、この人出てるしちょっと見ようかなとかあると思うけど。
じゃあなんでそんな俳優を使うのかって言ったら、
脚本家がものすごく使いたかった
ってことでしょ!
実は私。大の声優オタク、アニメファンであると同時に、このプロメアで脚本を担当されている中島かずきさんが所属しているの
の大ファンでもあるんですね!
だからこそいわせてもらいたい!!
中島かずきさんが趣味を詰め込んで書いた脚本に本気だからこその配役であると。
ていうか、本人も言ってる!!
『プロメア』キャストが発表になりました。
— 中島かずき (@k_z_ki) 2019年1月23日
松山ケンイチくん、早乙女太一くん、堺雅人くん、全て、僕が望んだ第一希望です。アフレコ現場でも手応えは充分。
他の声優さん達もお馴染み含めて実力派。皆、何度でも仕事がしたい方達です。
5月、ご期待下さい。 https://t.co/BV74Gh9NmC
僕が望んだ第一希望……僕が望んだ第一希望!!!!僕が!!!望んだ!!!!第一希望!!!!!
こんな強い言葉ある!!???
そもそも中島かずきさんは、役者さんに合わせてキャラクターを書く、いわゆる「当て書き」というのが得意な脚本家さんです。だから、彼の言う第1希望っていうのはただこの人にやってもらいたい。という以上にこの人がこのキャラっていう大前提で成り立ってるってことになるのかな?と。
つまり、プロメアという作品に出てくるガロ、リオ、クレイと言う俳優起用の三役は
声質があっている
演技がハマる
ということ以前に存在自体が
松山ケンイチであり、
早乙女太一であり、
堺雅人である。
自分の創作したキャラに、モデルにしてた人が演技当てるの嬉しくない人がいないでしょ!?
そんなことになったらこっちは死んでしまう。
今まで中島かずきさんが彼らに当ててきた役の方向性は
中島かずき×松ケン
超陽キャ
ヒーロー気質
底抜けにいいやつ
影がある
めっちゃ強い(殺陣)
燃やす
めっちゃ笑顔
怪しい
もう絶対怪しい
中島さんの中でもうこの人はこういうキャラ、こういうキャラはこの人。っていうのが固まってる。その上での配役。
舞台の作品見てる側からしたら、江戸城やら安土城やら燃やしまくってる早乙女太一が
燃やさなくては生きていけない
とか言い出したら爆笑ものなんですよ!
燃やすのが先か早乙女が先か。
さらに
私が彼らがただの宣伝じゃないと信じる理由があるんだ!!!
聞いて!!!!
何度でも言う。私は本当に声優さんが大好きで彼らの仕事をとてもとても尊敬している。
だから、声優さんの脚本への向き合い方が生半可じゃないことも理解してるつもり。
でも!その上で!!
この3人は中島かずきのセリフを喋るプロ!!!
彼ら3人とも
〈劇団☆新感線〉出演キャスト
です。
これ、公式Twitterがプロフに書くくらい推してきてる情報。しつこいくらい書くところに強い意志を感じる。話題作りじゃねえぞ感。
これまでの中島かずき脚本で参加してる作品は
髑髏城の七人season風 捨之介役(劇団☆新感線)
ふたがしら 宗次役
髑髏城の七人2011 無界屋蘭兵衛役
蒼の乱 帳の夜叉丸役
髑髏城の七人season鳥 無界屋蘭兵衛役
髑髏城の七人season月 天魔王役
蛮幽鬼 サジと名乗る男役
ひと作品公演期間2,3ヶ月、中島かずきの書いたセリフをほぼ毎日喋り続けた人間なんですよ。彼ら。
声優さんてスタジオでOK出るまでセリフ喋るのを各話毎にやるわけじゃないですか、ざっくり言うと。
彼ら、舞台が始まる1ヶ月以上前とかから稽古して一番カッコイイ名乗り方やなんかを突き詰めて、そこから公演期間中、何度も何度も同じ役の同じセリフを喋り続けるんです。
やり方は全く違うけど、中島かずきのセリフに向き合って演じた経験がある人間なんです。
グレンラガン、キルラキルで声優をやった人たちと同じ、中島かずきのセリフを喋るプロなんです。
アニメ声優としての技巧はともかく、脚本家中島かずきが自分のセリフを演じる役者としてメインに選んだのが彼らなんです。
それでこの配役が第1希望なら、
自分のキャラを、モデルにした人に演じてもらった中島かずきの大勝利!!!!そのかずきを信じたもん勝ち!!!
あとは中島かずきを信じるか信じないかの問題。
おまえが信じる、かずきを信じろ!
だからこれはあくまでも!あくまでも!!
中島かずきの趣味
で
宣伝的に選ばれたわけじゃないよ。
と。
演技自体が上手いかどうかはまた見てから考えるとしても、
役者として選ばれたわけだよ。
と。
私は!!!言いたい!
宣伝や、話題作りで選ばれたわけじゃないならいっちょ見てみるか!
って言う人がいるといいなぁと。
まあ!かずきを信じて、かずきにだまされたら、私は潔く大爆死します!!!
ついでだから、もし、中島かずき×その3人が気になった人は劇団新感線の舞台の方もぜひ見て!えー!!オタクの好きなやつ!!ってなるから。
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